梅雨の季節の楽しみと言えば、アジサイの花ですね。
小さな花弁が集まり、手毬のような大きな花に見える。その華やかな様相が実にいい。
ジメジメしたすっきりしない天気が続く梅雨の季節は心も沈みがちになります。でもアジサイの華やかな色合いを目にすると、そんな気持ちも癒されます。
花弁に見えるのは実は萼(ガク)
花弁に見えるのは実は萼の部分で、真ん中にある小さな丸いのが花です。
花の色は土壌のPH度に影響される
花の色は土壌のPH度に影響され、PH5.5以下の酸性土壌では青みは強くなり、それ以上となるアルカリ土壌では赤みが強くなります。
なぜ酸性土壌で花弁が青くなるのか?それは酸性土壌では土中に含まれるアルミニウムが溶け出し、溶け出したアルミニウムをアジサイの根が吸収し花弁を青くさせます。逆にアルカリ土壌ではアルミニウムが溶け出さないので、根から吸収されることはなく、赤みが強くなります。
日本は酸性土壌が多いために、青みがかったアジサイが多いようです。
アジサイが土中のアルミニウムを吸収するのは食害を防止するから?
アジサイが土中のアルミニウムを吸収するのはシカ、イノシシなどの野生動物から身を守るためという話もあるようですが、シカはアジサイをよく食べるようで、以前僕が撮影スポットにしていた山の麓にある自然公園内のアジサイ畑は今は見る影もない。たぶんシカに食い荒らされたのでしょう。
いろいろな種類がある
近所を巡回して、いろいろな場所に生育していたアジサイを観察しました。
気が付いたのは同じアジサイの仲間でもいろいろな種類があるということ。
種類が多ければ、花の撮影も楽しくなります。
どちらかというとアジサイは接写した方が見映えする写真が撮れますね。
花言葉は「移り気」「浮気」「無常」
アジサイの花言葉は「移り気」「浮気」「無常」。
華やかな花の割に随分と寂しい花言葉ですね。
理由はアジサイが時期により色合いを変えてしまうことから。始めは青みが強いですが、次第に薄くなっていきます。
花弁の色による花言葉もあり、青は「辛抱強い愛情」、ピンクは「元気な女性」、白は「寛容」。
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(c)yasuu kusayan – 画像素材 PIXTA –
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