クマゼミとミンミンゼミが同じテリトリーで同時に鳴く

昆虫
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長い梅雨が明けたと思ったら、今度は猛暑が日本列島を襲っています。連日35℃以上、40℃を超えた場所もあります。

この暑さに人間はぐったりしていますが、逆に蝉たちは朝から激しく鳴き声を上げています。

特に暑さを好むクマゼミは午前中を中心に大合唱で、うるさいくらいです。

クマゼミ

クマゼミとミンミンゼミの棲み分け

クマゼミとミンミンは黒い身体、透明な翅を持ち、よく似ています。しかし、鳴き声はまったく違うように聴こえます。クマゼミは「シャア、シャア・・・」、ミンミンゼミは「ミーン、ミーン、ミィーン・・・」と聴こえます。

聴こえますと書いたのは、実はクマゼミの鳴き声とミンミンゼミの鳴き声のベースとなる音は同じなのです。その音をゆっくり再生するとミンミンゼミの鳴き声、早く再生するとクマゼミの鳴き声に近い音になるのです。
*注:近い音に聴こえるということ。まったく同じ鳴き声に聴こえるわけではない。

セミの鳴き声はメスを呼び寄せるためのもの。音が同じだと同種のメスを呼び寄せることが難しくなります。そのためクマゼミとミンミンゼミは棲み分けをしています。

環境的棲み分けと時期的棲み分け

では、クマゼミとミンミンゼミはどんな棲み分けをしているのでしょう?

よく大阪、京都から東京へ移動する方は気がついているでしょうが、真夏の大阪、京都の市街地ではクマゼミの鳴き声が聴こえます。東京ではクマゼミの鳴き声は聴かれず、代わってミンミンゼミの鳴き声が聴こえるのではないでしょうか?

映画やドラマでも関西を舞台にしたシーンにはクマゼミの声、関東を舞台にしたシーンにはミンミンゼミの声が流されます。もし大阪を舞台にした映画、ドラマでミンミンゼミの鳴き声が流れていたら、それはおかしいです。

クマゼミは暑さを好むため本州中部以南の地域で活動し、ミンミンゼミは本州中部以北の地域で活動しています。これが環境的棲み分けです。

もうひとつ、クマゼミとミンミンゼミが共存する地域では時期的棲み分けがあり、クマゼミが7月の初旬から8月のお盆の時期まで活動するのに対し、ミンミンゼミはクマゼミの活動が終わったお盆過ぎ頃から活動が始まります。

滋賀県大津市あたりは時期的棲み分け

僕が住んでいる滋賀県大津市は関西圏のために真夏にはクマゼミの大合唱が聴こえます。

しかし、少し山間に入ると、ミンミンゼミの鳴き声も聴こえます。特にクマゼミの大合唱が聴こえなくなったお盆過ぎから市街でもミンミンゼミの声を聴くことがあります。

クマゼミとミンミンゼミの鳴き声が同時に聴こえた

8月2日の朝、大津市の山間にあるお不動さん周辺でクマゼミとミンミンゼミが同時に鳴いているのを確認しました。

今までクマゼミとミンミンゼミが同じテリトリーで同じ時間帯に鳴くことはないと思っていましたが、そうでもないということがわかりました。

iphone11で撮影した動画をYoutubeの「デジタルカメラで楽しむ自然観察」チャンネルにアップしております。

クマゼミとミンミンゼミが同じテリトリーで鳴く
クマゼミとミンミンゼミが同じテリトリーで鳴く

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