iPhone 16(標準モデル)では、2024年のリリースに伴い、初めて非Proモデルにもマクロ撮影機能が搭載されました。これにより、iPhone 16およびiPhone 16 Plusでも、被写体に2cmまで近づいて鮮明なクローズアップ写真や動画を撮影できます。この機能は、従来のProモデル(iPhone 13 Pro以降)で利用可能だったもので、超広角レンズ(Ultra Wideカメラ)を活用して実現されています。
マクロモードの使い方
- カメラアプリを起動: iPhone 16でカメラアプリを開きます。
- 被写体に近づく: 被写体に約2cmまで近づくと、自動的にマクロモードが有効になります。このとき、画面に「マクロコントロール」アイコン(花の形)が表示される場合があります。
- 撮影: シャッターボタンを押して写真を撮るか、録画ボタンで動画を撮影します。
主な特徴
- 解像度: iPhone 16のマクロ写真は12MPで保存されます。一方、iPhone 16 Pro/Pro Maxでは、48MPの超広角カメラを使用するため、より高解像度のマクロ撮影が可能です。
- 自動切り替え: 被写体に近づくと、カメラが自動的に超広角レンズに切り替わります。ただし、この切り替えが煩わしい場合は、設定 > カメラ > マクロコントロールをオンにすると、手動でオン/オフを切り替えられます。
- 焦点距離: 超広角レンズ(0.5x)を使用するため、非常に近い距離でもピントが合い、細部まで鮮明に捉えられます。
iPhone 16と16 Proの違い
- iPhone 16/16 Plus: 12MPの超広角カメラを使用。マクロモードは自動で動作し、日常的な接写に十分な性能を発揮します。
- iPhone 16 Pro/16 Pro Max: 48MPの超広角カメラを搭載し、より詳細なマクロ写真が撮影可能。ただし、通常のマクロモード(自動マクロ)では12MPで保存され、48MPのフル解像度を利用するには「HEIF Max」または「RAW Max」を手動で有効にする必要があります。
実用的なポイント
- マクロモードは、花や昆虫、テクスチャーなど小さな被写体を撮影するのに最適です。
- 手ブレに注意が必要で、三脚を使うとより安定した結果が得られます。
- 光量が十分にある環境では、より鮮明な写真が撮れます。
iPhone 16シリーズ全体でマクロ撮影が強化されたことで、Proモデルでなくても高品質な接写を楽しめるようになった点が大きな進化と言えるでしょう。特にiPhone 16 Proでは、48MPセンサーによるディテールの向上が際立っています。
実際の撮影画像
ソメイヨシノ

手前の花びらに照準を合わせて、背景にも小さく花びらが入るようにしました。
オオイヌノフグリ

1センチにも満たない小さな花びらですが、大きく写すことができました。

花の蜜を吸いに来た蟻に照準を合わせて撮影してみました。
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